ご挨拶・診療方針
ご挨拶
当院は義歯(入れ歯)を主軸としたクリニックです。
あなたは今の義歯で満足に食事ができますか? 今まで、何個義歯を作っても痛みがとれない、上手く咬めない、街中には多くの歯科医院があるけれどもどこに行けば良い義歯ができるかわからない…そんな患者様の声を何度も耳にしてきました。そんな方々の力に少しでもなりたいと思い、この度、自宅近くである浅草橋での開業を決意しました。
さらに、現在ある歯をできるだけ長く、健康な状態で維持したいと考えていらっしゃる方のために、予防歯科治療にも力を入れております。補綴専門医としての技術力とコミュニケーションで、歯だけではなく、皆様の人生を豊かにする歯科医療の提供を目指しています。お困りごとなどございましたら、お気軽にご相談ください。
みとべ歯科医院
院長 水戸部 京子
院長 水戸部 京子
経歴
- 2003年3月
- 日本大学松戸歯学部 卒業
- 2005年11月
- McGill大学(カナダ)留学
- 2007年3月
- 日本大学大学院松戸歯学研究科(総義歯学)卒業
職歴
- 2007年4月
- 日本大学松戸歯学部 有床義歯補綴学講座 助手(専任扱)
- 2014年12月
- 神奈川歯科大学 口腔統合医療学講座 助教・診療科講師
資格
論文発表
- 2004年8月
- 河相安彦、篠宮摩弥子、菅野京子、宗 邦雄、小林喜平:食後感より症状の緩和を確認した義歯不適応症とナラティブの考察, 日本補綴歯科学会雑誌,48(4),549-54
- 2005年4月
- 郡司敦子, 河相安彦, 笹井啓史, 有川量崇, 田口千恵子, 菅野京子, 川良美佐雄:日本大学松戸歯学部付属歯科病院における患者満足度調査 第1報 患者満足度に関する調査票の妥当性および信頼性の検討, 日大口腔科学,31(2),116-22
- 2006年1月
- 菅野京子, 河相安彦, 小林喜平:義歯受容に関する行動科学的研究 第1報 言語データの解析と質的解析のコーディングの妥当性, 日本補綴歯科学会雑誌,50(1),64-72
- 2006年1月
- Suguru Kimoto,Atsuko Gunji,Aiko Yamakawa, Hiroyuki Ajiro, Kyoko Kanno, Mayako Shinomiya, Yasuhiko Kawai, Misao kawara, Kihei Kobayashi:Prospective Clinical Trial Comparing Lingualized Occlusion to Bilateral Balanced Occlusion in Complete Dentures:A Pilot Study, The International Journal of Prosthodontics,19(1),103-109
- 2007年1月
- 菅野京子,河相安彦,小林喜平:義歯装着の意志を把握する質問票の開発および信頼性と妥当性の検討, 日本補綴歯科学会雑誌,51(1),32-41
- 2007年3月
- kyoko Kannno, Yasuhiko Kawai, Katsuhisa Kuwahara, and Kihei Kobayashi:A Pilot Study on Questionnaire Development Measuring the Intention to Accept Dentures in Edentulous Patients,IJOMS(International Journal of Oral-Medical Science),5(2),123-128
- 2007年4月
- 菅野京子:義歯装着の意思を把握する質問票の開発と信頼性・妥当性の検討,松戸歯学部 教育・研究紀要(ISSN 1340-4873),第11号,130-147
- 2007年7月
- 後藤田宏也、郡司敦子、河相安彦、有川量崇、田口千恵子、菅野京子、笹井啓史、川原美佐雄:大学歯学部付属病院における患者満足度調査,日本歯科医療管理学会雑誌,42(2),147-158
- 2009年10月
- Yasuhiko Kawai, MMedSc, Yuichi Matsumaru, Kyoko Kanno, Mitsuo Kawase, Kazuyoshi Shu, Takeshi Izawa, Atsuko Gunji, Kihei Kobayashi:The use of existing denture-satisfaction ratings for a diagnostic test to indicate prognosis with newly delivered complete dentures,Prothodontic Research & Practice,53(4),176-179
- 2009年10月
- Yasuhiko Kawai, MMedSc, Yuichi Matsumaru, Kyoko Kanno, Mitsuo Kawase, Kazuyoshi Shu, Takeshi Izawa, Atsuko Gunji, Kihei Kobayashi:The use of existing denture-satisfaction ratings for a diagnostic test to indicate prognosis with newly delivered complete dentures,Journal of Prosthodontic Research,53(4),176-179
- 2012年6月
- 鈴木園子 林亮助 斉藤勝彦 菅野京子 河相安彦 葛西一貴:動的矯正治療後の患者満足度調査について 第1報:調査票の妥当性・信頼性の検討,日本矯正歯科学会雑誌,71(2),97-103
- 2013年8月
- 菅野京子:有床義歯の生存年数と口腔関連QOL – Quality adjusted life- years –を用いた前向き疫学調査-,日本補綴歯科学会雑誌,5(2),121-125
- 2015年
- 菅野京子:上顎の著名な顎堤吸収を伴う維持・安定不良を改善した有床義歯補綴症例,日本補綴歯科学会雑誌,7(1),61-64
著書
- 2016年
- 第8章 歯肉形成とろう義歯試適(分担執筆):無歯顎補綴治療学 第3版(P211-216)医歯薬出版(株)
- 2016年8月
- 女性歯科医師Presents“これが私の生きる道”(菅野京子):デンタルダイアモンド 8月号(P116-120)(株)デンタルダイアモンド
- 2016年
- 25.フルデンチャー治療ではどんな器材を使うの?37.フルデンチャーを入れていても味はわかるの?38.フルデンチャーで咬みにくいのはどんなもの?(分担執筆):2016年月刊DHStyle増刊号 いまこそ知りたい・そろそろ知りたい義歯Q&A(P68,69,92-95)(株)デンタルダイアモンド
開業の動機
私(水戸部)の開業の動機は3つあります。
1ご挨拶に書きました患者様の声
2基本に忠実で丁寧な診療を行いたい
私は長く大学病院で勤務していました。どこの大学でも大学に勤める以上「臨床・研究・教育」の3本柱に従事せねばなりません。
通常は、病院の先生は患者さんの治療(臨床)を、研究者は研究機関で研究を、学校の先生は学校で教育を行うと考えるのではないかと思います。
しかし、大学ではその全てを教員1人ひとりが行うのです。ご想像の通り、これら全てを行う事は至難の技です。そこで、本当にやりたい事は何なのかを自問自答した時、基本に忠実で丁寧な治療(臨床)を行う事だという結論に至りました。
3仕事と家庭の両立の実現
私には現在、2人の子供がいます。結婚して出産し家族が増える。これは、ごく普通の事ですよね。多様性の時代とはいえ、多くの人が経験した、経験している、これから経験する事です。しかし、日本においては何故か子供の数が増えれば増える程、雇用される難しさに直面します。それが現実であり、その様な経験をされた方は多いのではないでしょうか? うんうん、分かる分かると共感してくださる方もいらっしゃると思います。だからと言って、私達は諦める訳にはいきません。
一家の妻・母でありながら仕事で自己実現するにはどうすれば良いのか? 一生懸命考えた結果、開業しようという結論に至りました。私の夢のため、理解し、協力してくれた家族、歯科医師仲間、業者の方々には感謝しかありません。
診療方針
QOL(生活の質)の向上と長期予後の獲得を目指して
当院では、義歯を人工臓器として捉えています。
人工臓器としての義歯とは何なのか? 少しお話しを掘り下げたいと思います。
日本では皆様ご存知の通り、国民健康保険制度(以下、保険制度)が充実しています。保険制度は多くの国民に一定レベルの医療を提供することができる大変素晴らしいシステムです。義歯も保険範囲内で作ることができます。その一方で、保険治療は最低限の機能回復を目的としているため、使用できる材料や使用方法に多くの制限があり、個々の要求に応じた対応をする事は困難です。痛みがなかなかとれなかったり、上手く咬めなかったりするのは、ここに起因するのかもしれません。結果、義歯を何度も作り直す…という状況に陥ります。
では、義手や義足は少し合わないからと言って、何度も作り直しをするのでしょうか? 私はそうは思いません。合わない所は調整し、リハビリをして少しずつ歩ける様になったり、走れる様になったりし、自分の体の一部になるのだと思います。
義歯も義手や義足と同じです。1つの義歯製作に患者様も歯科医師も向き合い、丁寧に作り上げた義歯でリハビリを行い、痛い所は調整し、少しずつ自分のモノにしていき、いずれ体の一部になる。体の一部となった義歯は、何度も作り直さず、調整や修理をくり返し、可能な限り1つの義歯を長く使う。それが人工臓器としての義歯です。
みとべ歯科医院は、そんな義歯作りを目指しています。
患者様との信頼関係を大切にしています
義歯治療を安心して受けていただくため、私たちは歯や口だけを診断するのではなく、患者様ご自身のことを知りたい、と考えています。
また、歯科医師や歯科衛生士という、健全な口腔環境を守る立場として、患者様がご自分のお口の現状と向き合えるよう、歯の大切さを真剣に考えるきっかけを提供できるよう、しっかりとコミュニケーションを取りながら、治療を進めてまいります。
義歯治療に対する豊富な知識と経験
私は大学病院勤務時代に、入れ歯や被せ物の治療に必要な咬み合わせの研究・治療を行う補綴科に所属し、「義歯のスペシャリスト」として長年携わってきました。今まで培った知識と経験を基に、患者様一人ひとりに合わせた治療を提供いたします。
予防歯科が当たり前の世の中に
アメリカ人から見た日本人の印象はズバリ『日本人はとても清潔でキレイ好きなのに、なんで歯は汚いんだろう?』です。
アメリカは特に歯への美意識が高い国のひとつです。「アメリカの歯科治療は高額」というイメージを持たれている方が多いと思いますが、これは本当です。
なぜなら日本のような国民皆保険制度が存在せず、歯の治療は全額自己負担となり膨大な治療費がかかるためです。
そのため、アメリカでは虫歯や歯周病にならない様に自分でケアをするもの、という意識が国全体に根付いています。とても勤勉で、キレイ好きな日本人が、この様な印象を持たれてしまう事が私は非常に残念でなりません。
しかし、歯に対する“意識の差”が両国にあるのは事実です。歯科医院は、「治療しに行く所」ではなく「予防しに行く所」に皆様の意識を転換し、“日本人は歯がキレイ”それが当たり前の環境になればいいなと考えています。
患者様が主体的に選択できる歯科医院
歯医者では治療の際にどうしても患者様側が受け身になってしまいがちです。患者様が後悔しないためにも、そして主体的に治療の選択ができるよう、確実な診断結果を元に、適切な情報提供を行います。
治療前には、患者様のお口の状態を把握するための検査を行いますが、どのような検査が必要かをご事前にご案内いたします。検査後はカウンセリングのお時間を設けて、お口の状況や治療計画を、画像や資料におまとめしてご説明します。ご自身の現状と、治療後の改善状況をご理解いただいた上で治療に臨んでいただきたい、と考えるためです。
治療に対する疑問や不明点がありましたら、どんな些細なことでもお聞かせください。
正確な診断と精密治療
マイクロスコープ
マイクロスコープは、肉眼では見えないものを4倍から25倍ほど拡大して見ることができます。歯科治療は精密な作業になり、いかに汚染物質を除去できるかが治療の予後に関わってきます。治療の際にマイクロスコープを使うことで、むし歯の除去、根管内の清掃、そして歯石の除去など治療の精度をあげることができ、患者様の健康なお口にも繋がっていきます。
治療には拡大鏡を使用
拡大鏡を使用し精度の高い確かな治療を行っています。治療のみならず、補綴物をセットする際のセメントの調節や義歯の調整など歯科治療には常に繊細さが求められます。従来の治療では、細かな作業は歯科医師の経験と勘に頼ることが多いですが拡大鏡を使用することでより確実な治療ができるようになりました。